非破壊検査とは

非破壊検査には数種類の検査方法があります。

◇外観検査 方法(VT:Visual Testing)

・表面の状態や欠陥を目視で確認します。
・材料、機器、構造物などすべてに適用できます。
・必要に応じて拡大鏡、専用ゲージなどを用いて割れ、オーバーラップ、ピットなどの有無、余盛の高さ、
 アンダカット、目違いなどの寸法測定を行います。

◇超音波探傷検査 方法(UT:Ultrasonic Testing)

・超音波の進行方向に直角に広がりのある欠陥を検出します。
・圧延材、鍛造材、溶接部、圧接部などの金属材料、非金属材料に適用できます。
・超音波反射を利用して、内部の欠陥を検出します。

◇放射線透過検査 方法(RT:Radiographic Testing)

・放射線の進行方向に奥行きのある内部欠陥を検出できます。
・鋳物、溶接部などの金属材料、非金属材料に適用できます。
・最適な放射線エネルギー、X線フィルム、増感紙で行います。
・この検査方法は放射線を出しても大丈夫な場所でしかできません。

◇浸透探傷検査 方法(PT:Liquid Penetrant Testing)

・表面の開口欠陥を方向に関係なく1回の操作で検出できます。
・多孔質でなければ金属でも非金属でも適用できます。
・前処理、除去処理、現像処理があります。
・外観検査で発見できないほどの小さな傷でも浸透剤を染み込ませ、現像剤で拡大して発見しやすくします。

◇鉄筋探査 方法

・コンクリート内にある鉄筋の位置と深さが分かります。
・探査をする装置をコンクリート壁面に当てて転がします。
・レーダーアンテナから電波を発信して、鉄筋などに反射した電波を受信します。